今年は、一ノ関から気仙沼に入り、震災の記憶と教訓を伝承するために今年の3月にオープンした旧気仙沼向陽高校校舎と展示資料がある震災伝承館を見学しました。
被災当時そのままの教室や校舎3階に流れ着いた車がそのまま残る惨状を目のあたりにした生徒は津波の高さと怖さに圧倒されていました。
午後には毎年フェリーで渡っていた大島に、今年開通した気仙沼大橋を歩いて渡りました。
翌日は、南三陸町に移動し、避難所になった歌津中学を見学し、南三陸役場では震災時に防災対策庁舎で指揮を執った総務課長に、久我山祭での物産店での売り上げ金の寄付を行い、
また震災時の貴重なお話をいただきました。
[南三陸ポータルセンター(観光協会ガイドによる歌津中学見学=避難所)]
[南三陸町役場 総務課長講話] 寄付金贈呈
南三陸ポータルセンターで、もし震災があって久我山高校の体育館が避難所になったという設定でグループワークを行い、何が必要か、どのような人が必要か、どんな役割が必要か、
そのためにこれから何をすべきかを皆で考え発表しました。
[南三陸ポータルセンター グループ・ワーク]
この日のお昼は、震災時お店が津波で流されその時お店のシンボルであった「慶」の字が記されている浮き球が、5千キロ離れたアラスカで見つかり届けられ、お店を再開するきっかけとなったレストラン「慶明丸」で海鮮丼を頂きながら店主のさき子さんから震災時のお話をいただきました。
[慶明丸]
[南三陸 ホテル海洋]
3日目は、今年からメニューに入れた歴史学習として世界遺産「平泉」の中尊寺と毛越寺などの寺院建築や数々の遺跡を訪れ、誰もが安らかに暮らすことのできる平和な国づくりへの想いを込めて東北の歴史に触れました。
[中尊寺]
[毛越寺]
今回の東北の学習は、今までの被災地を見学し、感じ伝えるメニューから、この悲劇を繰り返さないための防災学習的なお話やプログラムが多くなり、いかに自分の命を守るか、自分の命は自分で守れ、そのためにはどのような準備と心構えが必要かを考えさせる内容でした。このことを学んだ生徒たちがしっかり伝え、共有できるかが大事だと思います。