國學院大學久我山中学高等学校
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学校概要

揺るぎない理念を基に

校長 國清 英明

 コロナ禍を経て、わたしたちを取り巻く環境は大きく変わりました。大きく進んでいたグローバル化も社会情勢の変化で、状況が一変しているように見えます。しかし、その大きな流れは変わらないでしょう。また、ICTを活用した学習もコロナ禍でのオンラインによる授業配信によって、目新しいものではなくなりました。教育内容をはじめとして様々な改変をおこなうなかにあっても、教育の基本となる理念は創立当時から揺らぐことはありません。本校には建学の精神をあらわすところの学園三箴と國學院大學の建学の精神のもと、不易流行の考え方に沿い脈々と継承、実践された教育があります。

 世界に活躍する場を求める今こそ、人と人との関わりの中で、感謝の気持ち、人を思いやる利他の心を大切にしながら、社会に貢献できる人材を育成することが、これまで実践・指導してきた久我山教育の大切な使命です。「心の教育」とともに「生きる力」もまた、各教科指導、生活指導の中で自ら考え、自ら解決する力を培ってきました。世の中の変化にもかかわらず、理想の教育を目指し貫くことが、私学のあるべき姿であると考えます。

 卒業生は、「厳しい学校だった」と久我山を評します。しかし、その一方で「だからこそ良かった」とも言ってくれます。在学中に「コミュニケーション力」「挨拶」「時間の厳守」といった社会人として必須となる基本を身に付けたことで、一定の評価を得ることができたことも要因の一つのようです。「挨拶すること」「失敗したらきちんと謝罪すること」「時間にルーズにならないこと」等、当たり前のことが素直にできる、それが卒業生の矜持になり、自信にも繋がっているのです。

 その厳しさは学習指導にも生かされています。日々の学びは、単に受験を見据えたものではありません。生徒と教員の修練の場が授業であり、そこでの遣り取りは豊かな発想と柔軟な思考力を生み出します。生涯を通して自らを研く姿勢を培う授業を目指して、わたくし達教職員は日々研鑽しています。グローバルな人材が求められ、AIが驚くべきスピードで進化していく時代、さまざまな分野において自らのスキルを磨く努力は、より良く生きるために不可欠な条件にもなっていきているのです。

 最後に、これらを支える男女別学というスタイルは、他校には見られない本校の特徴の一つです。
今の時代にあっても、それぞれの違いを認識し、その特性を伸ばす点にこのシステムの主眼があります。中学、高校での人間的・学問的成長をサポートするには、性差による特性、さらには生徒一人一人の特性をきちんと見据えておくことが大切です。ホームルームや授業においては、別学校としての利点を充分に生かせるように日々研究を重ねています。

 本校は、これからもより一層の充実を目指してさまざまな取り組みに挑戦していきます。しかし、建学の指針に根差した教育の理念は、決して変わることはないのです。

教育方針

学園三箴

久我山の歴史と伝統

本校は先の大戦の末期の昭和19年4月、岩崎学園(のちの学校法人久我山学園)創立者岩崎清一の「青少年の教育こそ日本の将来にとって最も重要なものである」という信念のもとに創立されました。その教育理念の根幹をなすものは、創立者の思いを開校翌年の春、3つの箴言にまとめた「学園三箴」です。

実践目標

規律を守り誇りと勇気をもって 責任を果たそう

たがいに感謝の心をいだき 明るいきずなを作ろう

たゆまざる努力に自らを鍛え たくましく生きよう

日本の伝統

昭和27年、建学の精神の合致する國學院大學との合併が成立し、新しい時代に対応すべく「実践目標」を設定しました。以来、先人たちの叡知を大切にし「明るく、たくましく、さわやかな、明日の日本を担う若者」の育成をめざしています。

施設

四季を感じるキャンパス

文科会館裏のエゴノキ、自転車置き場の菖蒲、ラグビー部全国制覇を祝して植えられた月桂樹、そして校門から理科会館まで続くけやき並木。ここが都心から20分もかからない場所であることを忘れるほどに、自然があふれています。 一方の学習設備は近代的で機能的。豊かな緑と調和する学舎です。

“学びのプロセス”を踏んで校舎へ

正門から理科会館を経て、学習センターに至る約80mのインターロッキング“学びの道”。テーマは『学びのプロセス』。美術の教鞭を執っていた前島隆宇先生のデザインです。

錬成館

別学で、それぞれに思いを凝らす錬成館。
女子棟では茶道や華道、男子棟ではクラブ合宿などに活用されます。

学習センター

自習室やCALL教室、カフェテリアや図書館などを配した学習センター。
「自然との共生」をコンセプトに、吹き抜けの空間を活かした「風を感じる校舎」です。

國學院大學

明治15年、国史・国文・国法を攻究する学校として創立された、「皇典講究所」を前身とする大学です。これらの研究を通して日本文化を明らかにし、さらに諸外国に向かって日本文化を発信していくことを建学の精神としています。 この建学の精神を継承しながら、時代のニーズや学びのスタイルの変化に合わせ、7時限制(文学部日本文学科・中国文学科・外国文化学科・哲学科、経済学部、法学部)やフレックス(昼夜)開講制(文学部史学科、神道文化学部)の導入、新学部(人間開発学部)の開設、また渋谷キャンパスの再開発も完成しました。平成24年11月、創立130周年を迎え、「もっと日本を。もっと世界へ。」をスローガンに、さまざまな取り組みを行っています。

組織

優先入学制度

付属校の特典として、文学部・経済学部・法学部・神道文化学部・人間開発学部・観光まちづくり学部の各学部へ「優先入学推薦制度」により進学できます。
なお、法学部には他大学との併願もできる大学入学共通テスト利用の「有試験選抜」もあります。
また、國學院大學北海道短期大学部、國學院大學栃木短期大学への「優先入学制度」もあります。

交通アクセス

住所

〒168-0082
東京都杉並区久我山1-9-1

沿線・最寄り駅 京王電鉄井の頭線 久我山駅

 

本校までの地図

久我山駅までのアクセス