本校の地理の授業では、単に知識を暗記するにとどまらず、自然環境と人間活動のつながりを多角的に捉え、世界や地域の課題をみずから発見・理解する基礎を養っています。
先日行われたヨーロッパ地域の気候をテーマにした授業では、生徒たちの探究心を刺激する工夫があふれていました。
担当の教員が「地理は美術ではないから、世界地図は形にとらわれず、特徴をつかんで簡潔に描ければ十分なんだよ」と声をかけると、生徒たちはリラックスした様子でノートに向かい始めました。上手に描くこと以上に「どこにどのような気候が分布しているか」という本質を捉えることを大切にしているからです。
生徒たちのノートを開くと、気候帯ごとに色分けされた彩り豊かな地図が広がっています。気候の違いが人々の暮らしや農業にどう影響を与えているのか、自分で手を動かしながら整理することで、深い学びに繋がっています。

また、授業後半には教室全体に大きな地図を広げ、地形や風の流れが気候に与える影響について、教員が熱のこもった解説を行いました。授業の後半では、今年の夏にヨーロッパでみられた記録的な熱波を取り上げ、それに伴う河川の水位低下によって原子力発電所が停止したことや、例年夏が涼しいためエアコンの普及率が低いヨーロッパで、暑さ対策への対応に追われたことなどについて説明していました。こうした具体的な事例を通して、気候の変化が人々の生活に大きな影響を与えていることも学んでいました。スケール感のある視点から視覚的に理解を深める生徒たちの瞳は、生き生きと輝いていました。
自然の仕組みを知り、そこに生きる人々の生活に思いを巡らせる——。本校の社会科では、このように世界を広い視野で見つめ、問い続ける力を大切に育んでいます。
オープンキャンパスや学校説明会では、生徒たちの創意工夫が詰まったノートや授業の様子もご覧いただけます。ぜひ一度、本校での生き生きとした学びの雰囲気を体感しにいらしてください。