ある日の放課後、高校化学部の実験室では、高校3年生の部員たちが集まり、有機化学の発展的な実験に挑戦していました。今回はちょうど高3の先輩たちだけの活動日ということもあり、授業で学んだばかりの「縮合重合反応」を実際に体感すべく、代表的な合成繊維である「ナイロン66」の合成実験を行いました。
2つの異なる液体を静かに重ね合わせると、その境界から白い膜のようなナイロンが次々と生み出されます。それをガラス棒でそっと引き上げ、ひたすらリールに巻き取っていく生徒たち。 「先生、これずっと巻き巻きしてますけど、いつまで続くんですか…?」と思わず苦笑いする部員に、顧問は「重合反応(ポリマー形成)って、理論上はずっと分子がつながって続いていく反応だからね…!」と一言。実験室は爽やかな笑い声に包まれました。
教科書の文字や式だけで終わらせず、自分の手で引き出し、巻き取ることで、化学のダイナミズムを文字通り「肌で感じた」高3生たち。受験勉強の息抜きも含め、科学への探究心をどこまでも深めていく、久我山高校化学部の日常の一コマでした。