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一つの時代の終焉に向けて@平成三十年度《修了式》行われる

2019年3月22日


      ~西2号館に面した南庭にて  平成31年3月22日修了式~
 
 
一足早く本格的な春を告げる早咲きの桜が校内を彩るなか、本日、試験休み明けの全校生徒が一堂に会して、中学・高校それぞれに年度末の〈修了式〉(中学:部活動表彰式も含む)が行われました。
 
四季とともに巡る学校生活にとって、年度末はいわば一年の締めくくりとしての「大晦日」。ゆく年を振り返りつつ、「今」在ることへの感謝と、新たな「明日」に向けての決意を固める大切な節目の一日となりました。
 
 
◆ 答えのない問題に立ち向かう時代へ  ~中学修了式  教頭・男子部長 佐藤誠博先生 訓話より~

…まもなく新元号が明らかにされ、新たな時代が到来しますが、来るべきはいったいどんな時代となるのでしょうか。
それは、一言で表すならば、「答えのない問題に立ち向かう時代」と言えるのかもしれません。では、そのような時代に何が必要となるかといえば…。
まずは、「絶対的な主体性」があげられます。たとえば、朝の挨拶からはじまり、遅刻とわかっていても走って登校することにいたるまで、その一つ一つが言われてやらされているうちは本物ではありません。そのいずれもが、自分自身の意志によって為されるようにならなければなりません。
そして、もう一つは、何事に対しても「当事者意識をもつこと」です。常に他人の話を我が事と捉えて耳をそば立て「一対一」で対話しているかのような姿勢を大切にすることだと思います。
そして、最後に、この冬、どの運動部も「全国」の舞台に駒を進めることができなかったことについて…。一人の「久我山ファン」として、自分の壁をみずから打ち破り、たくましさを発揮して結果を出されんことを期待してやみません。

  
 
◆ 「礼儀正しさ」と「清潔感」と  ~高校修了式  教頭・女子部長 髙橋秀明先生 訓話より~

…一つの時代の終焉は、同時に「昭和」を駆け抜けた人々との別れでもあります。その中でも梅原猛、堺屋太一とドナルドキーンの三人はその象徴的な方々であるといえましょう。
この3名に共通するものは、哲学者であるととともに、博くさまざまなことに関心を抱き研究に勤しんだという点であろうかと思います。このいわゆる「学びのエネルギー」たるやなかなか真似のできるものではありません。とりわけ、ドナルドキーンさんはどの日本人より日本のことを考えた文芸評論家でもあり、あの「3.11」を経て日本に帰化したことでも有名です。
そのドナルドキーンさんが3年前、テレビで俳優の渡辺謙さんと対談をしたことがありました。その際、話題が「日本人の特徴(特質)」ということにふれ、①余情、②はかなさへの共感、③礼儀正しさ、④清潔、⑤よく働くこと、以上の5点をあげていました。ただ、その際それらの特徴は「〜だった」と過去形で語られていたのでした。
この「久我山」という学校のDNAとして今なお受け継がれている点があるとするなら、③の「礼儀正しさ」と④の「清潔感」といえないでしょうか。もっとも、何をもって礼儀正しいと言えるのか、同様に清潔と感じられるのかは個々に違いがあり考えを深める必要がありますが…。
最後に、昨日引退を表明したイチローに倣っていうならば、目標をあえて言語化して設けた上で、新たな「4月」を迎えたいものです。
 

      ~ はかなさへの共感 ~

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