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〜「学問ノ道」〜 國學院大學創立百三十六周年記念日を前に

2018年11月1日


     〜ライトアップされた正門から、神奈備川のせせらぎに誘われて夕闇せまる神殿へ〜 2018.11.1
 
 
本日は、来たる11月4日の学校法人國學院大學の創立記念日に先立ち、渋谷キャンパスでは関係者らが集って「創立記念祭」「関係物故者慰霊祭」が催されました。
 
明治15年(1882)に國學院大學の母体となる「皇典講究所」が創設され11月4日に開校式が行われてから、今年で実に136年の歴史を重ねてきました。
その間、昭和27年(1952年)の創立70周年の節目には、建学の精神を一にすることから本校の前身である「久我山学園」がその傘下に入ることとなります。
その精神とは、まぎれもなく有栖川幟仁親王がその開校式にて述べられた「告諭」にみることができます。
 
 「凡学問ノ道ハ本ヲ立ツルヨリ大ナルハ莫シ。…」
 (およそ学問の道は本を立つるより大なるはなし。…)

 
まずは、しっかりと「自分自身の足元を見つめよ」ということになりましょう。
進歩や前進のためには学びつづけることが不可欠であり、そうした「学問の道」は、なにより基礎を固めじっくりと時間をかけて熟成させてゆくことが肝要であると説きつつ今に至っています。
 
そのことに関連して、折しも『國學院大學 学報』(2018年10月号:No.672)の「みはるかすもの」には、示唆に富んだ次のような一文が掲載されていましたので、この機会にご紹介したいと思います。
 


  
 今月から始まったNHKの連続テレビ小説「まんぷく」は、「インスタントラーメン」の生みの親として知られる安藤百福夫妻がモデル。明治生まれの安藤は、「専門家の言うことを鵜呑みにはしない。時には素人の発想が正しいこともある」と語り、戦前から戦後の激動期を、メリヤス販売、バラック住宅の製造、製塩業などさまざまな事業で成功と挫折を繰り返した▶︎昭和33年に世に出したチキンラーメンも、麺づくりは素人の安藤が試行錯誤を重ねて、2年の歳月をかけて作り上げた。失敗が続く中でも「わずかな光を頼りに、進み続けるしかなかった」と執念がにじむ▶︎今年のノーベル医学・生理学賞に、がん治療の新たな道を切り開いた京都大学の本庶佑特別教授が選ばれた。8年かけて偶然見つけた分子PD-1の機能を特定。がんの免疫治療につながる新薬開発を実現した▶︎本庶さんの哲学は「好奇心、勇気、挑戦、確信、集中、継続」そして「教科書を全て信じてはいけない」。世界の食を変えた安藤に通じる▶︎本庶さんは、ノーベル賞の賞金で、若手研究者を支援する大学の基金を作る考えだと言う。「研究者として熟成するには最低で10年かかる」と研究者の育成の必要性を強く訴える▶︎世界を変えるような発見は、得てして長い歳月がかかる。即効性や目先の利益、効能ばかりに視線が向いてしまうのは人間の性だが、それでは大成しない。「ローマは一日にして成らず」である。
 

         〜秋空高く天翔る 百周年記念館〜 2018.11.1

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