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根し長くはありけり

2018年9月7日


  
「西日本の豪雨、台風21号、そして先日の『平成30年北海道胆振東部地震』と、この夏は列島各地が未曾有の自然災害に見舞われました。その後に報じられた被災地の有り様を見るにつけ、私たちの『あたりまえ』が必ずしも『あたりまえ』ではないことをあらためて思い知らされます。その上で、こうして無事に始業のときを迎えられていることに感謝を忘れてはならないと思うのです。」(学校長講話より)
  
自然体験教室から中学生たちも戻り、久方ぶりに全学年揃った今朝方、始業式にかえて校長先生から講話がありました。これから夏に鍛えた結果をいよいよ実らせる時期に入った高校3年生に向けては「決して努力は裏切らない」との激励も添えられて…
 
今、そんな賑やかさが戻ってきた上水沿いの緑道にて、ひときわ特徴的な姿をした「藪蘭」(ヤブラン)が涼しげな佇まいで風に揺れています。
別の名を「山菅」(ヤマスゲ・ヤマスガ)とも。
古くは、その名で『萬葉集』にも歌われている秋口の花です。
 
 
 
   咲く花は移ろふ時ありあしひきの山菅の根し長くはありけり

                          大伴家持
 
     花はいつか色あせて朽ちてしまうもの。
     しかしその根は土中深くでしっかりと生きながられる。
 
 
 
被災地では、家屋も道路もそれらを含む街並みも、目にすることのできるそれらは一瞬にして姿を変えてしまいました。
しかし、その直後から額に汗して懸命に復興に取り組む地元の方々の、家族を思い、家を思い、地域を思うその「こころ」だけは、変わることなく後世にまでしっかりと受け継がれていくものであろうと思うにつけ胸に熱いものが込み上げてきてやみません。
 
花は移ろふ…されど
根し長くはありけり

 
 
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