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「ことばとマナー」@ 1/12 女子部中学1年特別講座

2018年1月13日

 
 
大切な身だしなみとしての「ことば」。
それは、単なるコミュニケーションの道具としてだけでなく、気持ちや心までも伝えるはかりしれない大きな力をもっています。
 
女子部では、伝統文化の源にはこうした「ことば」の力があることを基本に据え、「特別講座」すべての学びの起源としています。
そうした中、本日は「はなしことば教室」のシリーズの一環として、「ことばのマナー」について考えました。
 
なお、今回の講師は、女子部の第1期生、八代記子さん
大学卒業後、全日本空輸株式会社(ANA)の客室乗務員(CA)として勤務されたのち、結婚・育児を経て、現在は、原宿リハビリテーション病院にお勤めになっていらっしゃる大先輩です。
生徒たちにとっては、卒業生ということもあり、やさしい「お母さん」からの「読み聞かせ」のようなひとときとなりました。
 


 
 
◆ ことばの使い方
…ことばには、「読む」・「書く」(打つ)・「聞く」・「話す」の四つの技能がありますが、ことばというものは、時代とともに刻々と変化していくものです。高校時代、英語の先生から「たくさん『読む』ことで『書く』ことができるようになります。またたくさん『聞く』ことで『話す』こともできるようになります」と教えていただいたことが今でも忘れられません。
 
◆ ことばを使って
…人は誰かとコミュニケーションをとって生活をしていますが、その最も簡単な「入り口」は「あいさつ」でしょう。搭乗の際に「あいさつをしても一向に返って来ないのですが…」と不安を口にするCAも少なくありません。「あいさつ」も、『皆様』にするのではなく、目の前の『あなた』だけに対する声かけでなければ、相手の心には届かないものなのです。。
 
◆ ことばで気持ちを伝える
…相手の心に、ことばが届くようにするには、気持ちを込めて伝えるようにしなければなりません。それは直接であっても、LINEやメールであっても基本的には同じだと思います。
 
◆ ことばは生き物
…そうして届けられたことばというものは、相手の心の中にずっと生き続けます。自分が言ったことは忘れてしまったとしても、人は言われたことは忘れられないものなのです。私も、中学生の頃に友達や先生から言われたこと、ふられた時のこと、告白された時のこと等々、今もことばとともに鮮明に覚えています。
 
◆ 心に残っていることば
…こうしていつまでも心に残っていることばは、必ずしもうれしいことば、勇気をもらったことば、励まされたことばといった類ばかりではありません。逆に、傷ついたことば、叱られた時のことばもまた残っていくものです。できる限り、やさしく、あたたかいことばがけに努めたいものです。
 
◆ ことばのマナー
…いつも相手の身になってことばを選ぶようにしなければなりません。その伝え方や言い方にも工夫を要します。「相手の身になる」ということが「マナー」であり、それは「自分と相手が時空間を共有する上で大切な気遣いや心遣いのこと」を意味します。その一言で空気が変わり、人間関係が損なわれてしまうこともあります。このように、ことばには大きな力と重みがあるのです。
 
◆ ことばを失うこと
…今、務めているリハビリテーション病院には、患者さんの中に「ことば」を失って「話せない」「書けない」「読めない」人たちがたくさんいます。それでも、「言語聴覚士」のお陰で歌を歌ったり、「ありがとう」の気持ちをことばにしたり出来るようになる方々もいます。そうして笑顔を取り戻した姿を見るにつけ、自分はなんと恵まれているのだろうと痛感させられるのです。
 
◆  自分のことばを操って
…一人でも多く色々な人と関わりをもっていくことが大切です。仲良しというのは、人間関係の広がりがどうしても限定されてしまうものです。今になって、中学高校時代を振り返る時、もっともっとたくさんの人と話をしておけばよかったなあと思うことが多くあります。
 


 
講演後の「余韻」から…
 
●日常からきれいな言葉遣いに気をつかうと、信頼感も得られ、品性のある女性になれると思います。うっかり「げっ」「やばい」といった日常の口癖をお客様の前で口にしてしまったことが原因で、退職していったCAもいました。たった一言で、自分の夢や仕事を失うこともあるのです。
 
●大学生の娘のことば遣いなどを聞いていると、矢継ぎ早にことばが出てきたり、略語が頻発したり…。もっとゆっくりと一言一言を大切にしながら、ことばの余韻を楽しむようにしたいものです。
 


 
質疑応答から…
 
Q : CA時代に最も大切にしたことは?
 
A: CAは基本的に、保安上の理由(緊急時に90秒で脱出誘導出来る人数)からも、一人あたり50名のお客様を担当することになっていました。
CAは皆誰でも、50名全ての方々に満足していただけるような仕事ができていないことに不安を覚えるものです。そんな時、先輩が教えてくださった次のようなアドバイスがなによりの支えとなりました。
 
  …「1対50」ではなく、「1対1」の関係を「50回」続けるという意識で!

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