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「本物」を見分け、見抜く力を。@女子高1特別講座《能楽講座:能装束のコーディネート》の》

2017年11月6日


 
女子部高校1年生を対象とした《能楽講座》も、いよいよ「能装束」をコーディネイトする日を迎えました。
 
本来ならば、直接手にすることなどかなわぬ代物ばかりですが、「装束」のみならず、「面(おもて)」にはじまり、「蔓帯」や「扇」といった小物類まで、卒業生である能楽師高橋忍さんのおかげで、直接袖を通したり、実際顔に添えてみたりと、たいへん貴重な体験を積むことができました。
 
また本日は、その高橋さんとともに、着付けのモデル役として同じ金春流の山井綱雄先生も来校され終始なごやかな雰囲気のうちに講座は進みました。

 
    女子部高校一年《能楽》講座
   「能楽:能の装束をコーディネイトしてみよう」
    講師:金春流能楽師 高橋 忍先生・山井 綱雄先生
 
 

なお、このたびの能装束のテーマには、今年も『羽衣』が選ばれました。
秀麗なる富士と見事な白砂青松の景観を今もたたえる三保の松原を舞台とした『羽衣伝説』。
この物語にもとづいた能のシテは、いわずと知れた、まさにこの世のものとは思われぬほどの美しい「天女」です。
 
はたして、そんな「偽りなき」天上界から舞い降りた「天女」の装束を、生徒らは、どんなふうにコーディネートしていくことができたでしょうか…。
 

 
命ともいうべき「面」に続き、大切な「羽衣」自体も、実に天女にふさわしいものが選ばれました。
 

 
また、ブラウスに相当する「箔」や・・・
 

 
下半分しか目に触れないスカートにあたる「腰巻」は、若い女性には必須の「紅(いろ)」の入ったものがきちんと選ばれました。
 

 
その他、「かずら帯」から「扇」まですべてが決まり、いよいよ着付け段階の実演へ。
  

 
そして最後に、 「天女」の象徴である「天冠」をかざして…
 

 
締めは、有難いことにその装束を身にまとって『羽衣』の一節を披露。
朗々と響く謡と美しい舞いに、みんなの目は釘づけとなりました。
 
 
★  『羽衣』  シテ 山井 綱雄   地謡 高橋 忍  ★
 

 

最後に、山井先生から…

「…ここに今日持ち寄られた装束はじめ小物類まで、いずれも『本物』です。
ふつうは、こうした形でお披露目する機会はもてないのですが、それもこれも、ひとえに高橋忍さんの母校に寄せる熱い思いがあってのこと。
そうしたことからも、みなさんにはぜひそうした『本物』を見分け、見抜く力を養って欲しいと思うのです。
また、数年後には、オリンピックが東京で開かれることもあり、多くの方々が外国からいらっしゃることでしょう。
そんなとき、この国で当たり前にやっている、かけがえのないものごとや文化について、胸を張って自分の言葉で語れるようなそんな人であってほしいと思うのです…」

たいへん示唆に富んだお言葉を頂戴してお開きとなりました。

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