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「人間力」を磨く@女子部高校1年〈続・働くということ〉

2017年6月26日


 
内進生たちは、さかのぼること中学2年生のときに、特別授業「働くということ」のシリーズ第一弾として、このたびと同様に外部講師をお招きして自分の「進路」を、ひいては「生き方」を考える機会をもちました。
    
あれから2年。本日は、自分の将来について今まで以上に真剣にそして具体的に模索していくことになる高校1年生を対象に、「続・働くということ」と題して齊藤 剛先生PwCあらた有限責任監査法人 執行役 パートナー / 公認会計士)にご登壇いただきました。
 
※ 講師紹介(「PwCあらた有限責任監査法人」の公式webサイト〕より)
海外に幅広くビジネス展開する日本企業を中心に、監査業務、国際財務報告基準(IFRS)関連アドバイザリーサービスを提供。日本企業の海外投資に関するアドバイザリーにおいて、豊富な経験を有しており、日本企業に対して、幅広い観点からのサービスを提供することを得意とする。1998年から2年間、香港に駐在し、その後1999年から10年間、中国に駐在し、日系企業へのサービスグループのパートナーとして、監査をはじめ、多面的な角度から多くのサービスを提供した経験を持つ。現在、当法人のクライアント&マーケット担当執行役・パートナーとして、日本企業のグローバリゼーションを積極的に支援。
 
 
■ 心の底から〇〇をやりたいと思い立ったこと
思えば、みなさんと同じ高校生のころ、あるきっかけから公認会計士になりたいと思い立ちました。しかし、その予備校へ入るための資金は家族から得ることができず、ならばと学校の先生に直談判してアルバイトをして捻出しました。その甲斐あって、大学生になってからも一年半近く一日12.3時間の猛勉強を重ね、夢を現実のものとすることができたのでした。その原点は、やはり心の底から公認会計士になりたいと思い立ったことが何より大きいことだったと思います。
 
■ 「2050年」までのトレンド 〜5つの動き〜
これから2050年までの世の中の動きをまとめてみますと…
*少子高齢化…介護ビジネス、ボランティア、医療機器の開発など
*都市と地方とのギャップ…地方再生へ
*新興国(中国・インド・アフリカなど)の台頭…伸び代のある国へ
*天然資源の枯渇
*テクノロジーの進化
 
■ 「2030年」労働人口の49%がAIやロボットに
ところで、将来を展望してみるに、AI(人口知能)の発達やロボットの普及などにより、職業の幅が今とはずいぶん様変わりしていくことが予想されます。人間にとって代わられる職種は、一般事務・会計監査・組立工・ホテル接客業・タクシー運転手など。一方、代われないものとして、学校の先生・経営者・経営コンサルタント・医師・商品開発部員・俳優などが考えられます。いずれにせよ、全てがAIに取って代わられる「仕事」はないとしても、AIに取って代わられる「人間」はいるでしょう。
 
■ グローバル人材に必要な資質とは
そうした時代の変遷にあって、必要な資質は一体なんなのでしょうか。まずは、高い専門性は言わずもがなですが、それ以上に信頼や共感、さらには細やかな気遣いといったことができる「人間力」、さらには世の中の動きや文化の多様性への理解といった「洞察力」が要となりましょう。これらは、ディスカッションや留学といった経験によって育まれるものでもあり、どこまでも伸ばし得る可能性を秘めた力なのです。
 
■ 女性がビジネス社会に入っていくにあたって
ここで一冊の本をご紹介したいと思います。それは、女性がビジネス社会で生き抜くための指南書ともいうべきもので、多くの示唆に富んでいます。
 
  『ビジネスゲーム』誰も教えてくれなかった女性の働き方
   ベティ・L. ハラガン (著)   (光文社知恵の森文庫)
 

その要旨は、組織というものはある意味「軍隊」のようなものであり、その基盤となるものは幼い頃の泥んこ遊びやチャンバラごっこに始まり、学生時代の部活動などで体得していくことができるとのこと。ならば、今こそ集団の中での活動に積極的に取り組むことや、身近な先輩や後輩との関係を強化していくことや、友人との旅行やアルバイトの経験なども意味のあることとなりましょう。
 
■ まとめ
 ① 「洞察力」・「共感力」・「人間関係構築力」を磨くこと
 ② 「人間力」を磨くためのキーワードは「アナログ」ですよ
 ③ 自分の中にある夢や情熱を模索することを通じて自分の「存在意義」について考える
 
 
〜質疑応答から〜
 
Q 英語圏ではない国も含め、海外でポジティブに働くには?
A 新興国は確かに不便であったり教育力が低いといった格差が認められるかもしれませんが、それだけますます発展する可能性、つまりビジネスチャンスに満ちていると考えることができると思います。ひいては、自分自身も成長できるということであり、何より楽しく仕事ができるのではないでしょうか。
 
Q 夢あれやこれやと目移りしてしまうのですが…
A 私の知り合いに、医師を目指していたものが、中途でプログラミングに興味をもち、工学部に進み、その後医療関係のデータ処理の仕事についた者がいます。一つのことをとことん詰めていくことも大切ですが、いくつかの選択肢をもって色々にチャレンジしてみるのも決して悪いことではありません。
 
Q 仕事がつまらなくなってしまっりした時にモチベーションを保つには…
A なんらかの楽しみを模索することでしょう。それは、趣味であったり、家族であったり、友人であったり。要は仕事とのバランスを取ることが肝要です。
 
Q リーダーとしてグループの意見を引き出すには?
A まずは、そのグループとしての大きな「目標」を設定して皆でそれをきちんと「共有」すること。それに加えて、メンバー一人一人の「人となり」をしっかりと把握して仕事をすることでしょう。これは、仕事上のミーティングだけで叶うことではなく、プライベートな食事や遊びといったおつきあいの中で実現するものでもあるのです。
  
 

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