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たゆまざる歩みおそろし… ~男子部高校2年《修学旅行》前夜~

2017年3月8日

今日はわけあって、学校にほど近い井の頭の自然文化園へ。
この日、遠足でやってきていたかわいらしい幼稚園児らに紛れてサルやリス、そして野鳥などに歓声を上げつつ奥へ進むと…


  
吉祥寺に居を構えていたころの「野口雨情」の書斎である「童心居」がありました。金閣寺垣と銀閣寺垣に囲まれた茶室風の小さな庵は、いまでも歌会や茶会に利用されているとのこと。


 
そして、最奥に広がる木立の中に、今回お目当てのひときわ背の高い大きなアトリエと野外展示された彫刻群が見えてきました。
  
こここそが、あの長崎「平和祈念像」が制作された場所なのです。
この事実は意外に知られていません。
そして、その作者こそ、百二歳まで生涯現役を貫いた長崎出身の努力の彫刻家、「北村 西望」(きたむら せいぼう)
 
 
   たゆまざる歩みおそろしかたつむり  西望
 
 
「かたつむり」に自身の生き様を投影するようにしてこの句が吟じられたとされるアトリエ内は、当時制作にあたった台座やノミなどが置かれていて、あたかもつい今し方までそこで創作されていたかのような雰囲気に包まれていました。
これに限らず、わたくしたちは、とかく「完成品」の作品を目にすることはあっても、それができるまでの「現場」を知ることはなかなかかないません。
しかし、ここでは「原爆」への憤怒と「平和」への希望を一刀にたくして創作にあたった一人の芸術家の息づかいを感じることができました。


 
 
それに先立ち朝一番、昨日の女子部に引き続き、明日から空路で九州へ旅立つ男子部高校2年生が安全祈願に臨みました。
さて、次代を担う「久我山健児」たちは、現地長崎にてその「完成品」にふれ、なにを思うのでしょうか。
 
 

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